ベジータのヒーロー処刑ショー

「全世界の人間どもに告ぐ。
これから『ヒーロー処刑ショー』の動画配信をはじめる。
　いまから、おまえらの希望の星が、惨たらしく死ぬ様をリアルタイム配信してやろう。
　目ン玉かっぽじって観ておくがいい。
　フハハハハハ！！！」

 

 

「さあ、むごたらしくやられる覚悟はできているな？　ヒーローよ。
　泣いて命乞いすれば助けてやるぞ。全世界の人間たちの前で、悪への敗北を告げるのだ」

「へ、へへ…。じょ、冗談じゃねえ…。
　ち、地球のみんな、信じてくれ…。
　正義は、けっして負けねえさ…」

「ふふ。いつまでいっていられるかな？」

 

「見ろ、人間どもよ。これがおまえらのヒーローの姿だ。
両足が潰れた無様な姿だ。このオレ様が、小枝のように潰してやったのだ。
　フハハハハハッ！！」

 

 

「どうだ？　負けを認めるか？」

「へ、へへ…。やなこった…」

「それでいい。すぐに終わってしまっては、せっかくの動画配信が盛り上がらないからな。
じゃあ、はじめようか。貴様の苦しむ姿を、世界中の人にみてもらうのだ、ヒーロー」

 

 

「あ、あうっ…！」

 

 

 

 

 

 

「どうだ、地球人ども。見えるか？
おまえらのヒーローは、オレの手のなかだ。まるで虫のようだな？　クックック」

「な、なんてこと、ねえさっ…！」

 

 

「まだわかってないようだな？　ヒーロー。
　自分の立ち場というものが。
　これからなにをされると思う？」

「う、うくっ…！」

 

 

 

「そら、ゆくぞぉ…！」

 

 

 

 

 

「う、うわああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ…！」

 

 

「ふははは、そうだそうだ。
　やればできるじゃないか。
いい声だ、ヒーロー。
もっと鳴け、わめけ」

「うわああああああああーーーーーーーーーーーーーーーっ…！」

 

 

 

「くくく、いいぞ。
おまえの苦しむ声が、地球人どもにとどいているぞ
おや？　どんどん視聴者数が増えてくるじゃないか。もっと鳴け」

 

 

 

「ぁぁあああああああああああーーっ！！！」

「そうだそうだ！　鳴け！　わめけ！」

 

 

 

「ぎゃあああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーっ…！」

 

 

 

 

「くくく。おや？　ヒーロー。
どうしたんだ？　股間が盛り上がってきたじゃないか。
　命の危機に、射精しかかっているのか？　いいぞ、出すがいい。
おまえの無様な射精を、地球人どもに見届けてもらえ」

「み、みんなっ…。希望を捨てねえでくれ…ぇ」

「…さあ、出せ。噴き出せ」

 

 

 

 

バキベキ！
ボキバキキッッ！！！

 

 

 

ドピュッドピュドピュッ！
ドピュッドピュッドピュッッ！！

 

 

「ははははは。噴いたじゃないか。
強がってもカラダは正直だ。
悪の手のなかで射精させられる気分はどうだ？」

「ぁ……ぁ……」

「体中の骨が折れて虫の息か。かわいそうに。」

 

 

「地球人ども。まだこいつを信じるのか？
悪の前になすすべもなく射精させられた、無様なヒーローを」

「………………」

 

 

 

「かわいそうに。
おまえらのヒーローは気を失ってしまったようだ」

「………………」

「さらばだ。いま首の骨をへし折ってやる」

 

 

 

 

 

 

バキッ！！！

 

 

 

 

 

「いかがだったかな？　ヒーロー処刑ショーは。
こいつの亡骸は、ここに晒し者にしておく。
見学したいやつはみにくるがよいわ！　ハーハッハッハッハッハ！！」