「ぁっ……ぁぅっ……」
「くくく。口ほどにもないぞ、孫悟空。そのような弱点をもったまま、俺に勝てるわけがない」
股間を抱えて呻く悟空をにやにやと見下ろす人造人間。
「ぅ、ぅぁっ……」
「……苦しいか。情けだ。解釈してやろう」
人造人間は足を振り上げ、悟空の股間に狙いを定める。
「粉々に砕いてやる! 確実に死ねるようにな!」
「……ぐっ! おおおっっ!」
カッと目を見開き、飛び退る悟空。ここで死ぬわけにはいかない!
距離をとり、かわした――――はずだった。
だが。
「くっくっく。ずいぶん遠くへ逃げたものだな、孫悟空よ」
「――ッッ!?」
頭部に加えられる強烈な膂力。
一瞬のうちに追いついてきた人造人間に、頭を鷲掴みにされる悟空。
メキッ……ミキッ……
悟空の頭部からいやな音がひびく。
もう少し力をこめれば、悟空の頭など果実のように割ってしまえるだろう。
悟空の全身から、力が抜けていく…。
「くくく。どれ、顔を見てやろう」
「……いい顔をしているな、孫悟空。辛いか。苦しいか」
「ぁ……ぁぅぅっ……」
「どうした、さっきまでの勢いは。抗ってみろ。股間にたった一撃受けただけで、このざまなのか? それでも地球最強の戦士なのか?」
「…ぅ…ぐぅっっ……」
「……つまらぬ。そんな弱点があるのが良くないのだ。……俺が失くしてやろう」
「うっわあああああああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっっ!!」
崖から真っ逆さまに落とされる悟空……。
「ぁ……ぁ……」
地面に倒れ、ぐったりと大股開きになる悟空。
股間への一撃と頭部へのダメージによって、体を動かす力がはいらない…。
「ち、ちき、しょう……。か、体が……ぁ……」
「ぐわーっはっはっはっはっは! 孫悟空、いま、貴様の弱点をなくしてやろう」
「……?」
霞んだ目で目で見上げると、はるか崖上から人造人間が、悟空を見下ろしていた。
「くっくっく、孫悟空。この距離から落下して、飛び膝蹴りをし、さっきと同じおまえの弱点にぶちこんだ場合……どうなるか教えてやろうか?」
大の字に倒れた悟空を見下ろし、人造人間はニタニタと告げる。
「おまえの男は完全に潰れる。睾丸が砕け、おまえは男として……『終わる』。
とうぜんそのダメージは……かつておまえが経験したどんなものよりも深い。
全身の骨をへし折られ、内蔵を潰されるよりも重い苦痛が、おまえを打ちのめすだろう。
おまえの地獄の絶叫が、雪原に響きわたる…。
……おまえの死亡確率は99%。」
「ぅ、ぅぅっ……ぅぅぅっ……!」
必死に体をもがかせ立ち上がろうとする悟空……。
逃げろ、逃げてくれ悟空!
あれを食らったら終わりだ!
「死ね、孫悟空!」
ドゴオッ!!!!!!!!!!!!!
「んんんんんっっっぎぃぃぃぃぃゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!!!!!」
コメント
タマは内臓ですよ
男リョナの絵を描いてますがこの映画もめちゃくちゃ好きです!