カメラ撮影

カメラを向けられて、放映されながらやられるってシチュエーションが好きだ。

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場所は、悪の組織が、正義の競パン戦士であるオレを葬るために作った、地下闘技場。
たくさんのテレビカメラが、リングの上で、悪の怪人と対峙する競パン戦士であるオレを映しだしている。
カメラの映像はリアルタイムに、会場内の超大型スクリーンと、全国のお茶の間のテレビに映し出されている。

超大型スクリーンの端には、
オレの全身の立ち姿の画像と、たくさんのデータやパルスグラフが映し出されている。
それはオレの肉体、装備、技のすべてが、悪の組織に完全に解析され尽くしていることを示している。
闘いがはじまり、オレが怪人の攻撃を受けるたびに、
その肉体画像の該当部位が激しく点滅し、パルスグラフが乱れ、
オレが確実にダメージを負っていることを示している。
オレが受けているダメージや苦痛を人々に見せつけ、人々の反抗の心を摘むのが目的だった。

敵怪人が急所攻撃を仕掛けると、カメラはすかさずオレの股間をズームアップする。
拳がのめりこみ、バトル競パンの中で跳ねるオレの股間の膨らみ。目を剥くオレの顔。
その2つの映像がどアップで映し出され、何度もスローモーション再生される。
バトル競パンにつつまれたオレの正義の剣の形。
それが敵の拳に押し潰されて、競パンの中でぐにゃりと曲がるところ。
目を剥き、口から白い泡を吹くオレの表情。
すべてが超高解像度で、何度もスローモーション再生される。
それこそが、悪の組織が一番欲していた「画」だったのだ。

悪の組織の目的は、すべての競パン戦士と、その支援組織を無力化することだった。
競パン戦士最強であるオレ、そしてその正義の象徴であるバトル競パンが、徹底的に蹂躙される映像をみせつけることで、競パン戦士とバトル競パンの無力さを全世界に知らしめるつもりなのだ。
そのために、オレの股間を徹底的に痛めつけたいらしい。

カメラはさまざまな角度から、グロッキーになったオレの股間を映しだす。
超大型スクリーンと全国のテレビに、バトル競パンに包まれたオレの股間と、焦ったオレの顔がアップになる。

敵怪人は、股間を集中攻撃する。膝蹴りをめりこませ、ロープに打ちつけ、ポストに叩きつける。
カメラはそれらをすべてアップで映し出し、何度もスローモーション再生する。
バトル競パン越しに、ひしゃげ、ねじれ、徹底的に嬲られるオレの肉棒。白目を剥き痙攣するオレ。
痛めつけられるたび、膨らんでいく股間。じわじわ、と競パンの生地ににじむ先走りの染み。
すべてが、悪の組織の計算どおりだった。
正義のヒーローが手も足も出ずに痛めつけられる「画」こそ、やつらがほしいものだった。
スクリーンに映し出された俺のデータは、もはや生命パルスが限界までちいさくなっている。

オレを痛めつけ終えると、悪の組織は、オレに敗北を認めるよう迫った。
オレが拒否すると、右腕を折り、左腕を折り、両足も砕いた。虫の息になるオレ。
怪人の手が競パン越しにオレの肉棒をさするところがアップになる。肉体を完全に解析し尽くしたその擦りに、オレは為す術がない。
やがて競パンの中でオレの肉棒が蠢き、べちゃべちゃに染みが広がった。腿の隙間から白い液体が伝い落ちていく。射精の瞬間が、何度もスローモーション再生される。
さらに膨らんだ股間の両側から挟むように、悪の組織特製のマッサージ棒が押しつけられる。オレの股間は何度も何度も、蠢き、精を放出する……。
エナジーを搾り取られ、最期を迎えた肉体。がくっ、とオレのあごが落ちた。
大きく見開いたオレの目が、散大していく。


この映像は悪の組織によって、何度も繰り返し全国放送された。
地球の平和を守ろうとする若者が、どうやって敗れ、殺されたのか。バトル競パンは、正義とはいかに無力なのか、人々に思い知らせるために。
全世界の人々が、オレの射精の瞬間をまじまじと見つめ、絶望に膝を折った。
オレの死体は磔にされて晒され、
オレの精液で汚れたバトル競パンは、正義の敗北の象徴として博物館に展示された。
競パン戦士やバトル競パンの開発を支援する組織はなくなり、世界は闇に包まれていった…。

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