孫悟空ＶＳクウラ

　今回は、劇場版ドラゴンボールＺ『とびっきりの最強対最強』より、悟空ＶＳクウラを。

　フリーザの兄、クウラとの戦闘。
互角に渡り合っていた悟空だが、最後の変身をしたクウラの戦闘力は、悟空を一回りも二回りも上回っていた……。

 

「……どこを見ている？」

　油断なく警戒していたのに、瞬時に背後に回りこまれてしまい呆然とする悟空。

　こういう、「どこだ！　どこにいったっ！？」って見回して、ぴったり背中につかれている……ってシチュエーションは、ベタだけどヒーローと敵の力の差が感じられて好きです（ｗ
敵は致命的な一撃を食らわせようとすれば食らわせられるのに、あえて見逃し自分の居場所をヒーローに教えることで、己の絶対的優位を誇示する。
やられたヒーローは、無意識に、（こいつには勝てない）と思わせられてしまう……。悟空の顔からも、脂汗がダラダラ。

　この時点で、悟空の敗北は決定していたのかもしれない。

　必死に攻撃を仕掛ける悟空ですが、軽くいなされ、

　ずっむううううううううううううッ！！

 

　クウラの強力な拳が、無防備な悟空の腹にのめりこむ……。

　このときの悟空の表情も好きっすね（ｗ
強力な一撃を受けたときに、ヒーローが一瞬、かっと目を見開いてる表情は萌えます。

　劇場版ドラゴンボールは、こういう『重い一撃』の演出が多くて好きです。
バキッドカッてやりとりでやられるのもいいんだけど、なんか軽いんですよね。
痛恨の一撃、的な、パンチの重さが感じられる一撃があると、俄然緊迫感が増します。

　しかしこのときの悟空は、もう少し下方を狙われてたら、男廃業だな（ｗ

 

　腹をおさえながら、よろよろと立ち上がる悟空に、クウラは待ったなしの猛攻。
ふたたび腹へ重いパンチを食らい、そのまま岩壁へめりこまさせられる悟空。

 

　もはや、なすがまま、といった感じ。
クウラの圧倒的パワーの前に、どんどんと一方的に生命力を削られていく正義の戦士。

　このまま負けてしまうのか……。

 

「ぜぇっ……ぜぇっ……！　ま、負けて……たまるか……っ」

　力の差を見せつけられ、酷いダメージを負わせられて、激しく息を荒らげながらも、闘志を失う悟空ではありません。

　しかしクウラは悟空のそんな奮闘すら、余裕の表情で嘲笑います。

「フハハハハハハハッ！！　愉しませてもらえるぜ！！」

　くそう。悟空、男の意地を見せてくれッ！

「か・め・は・め・波ぁーッ！！」

　必殺のかめはめ波を放つ悟空。
だが……

「フハーッハッハッハッハ！！　笑わせるぜ！　これがおまえの最強技か！」

「な、なにっ！？」

　悟空の渾身の技に、正面切って突っ込むクウラ。

　まるでそよ風のように浴びながら、必死の形相の悟空のもとへ突っ込んでいき……

 

ズンッ！！

ドムウッ！！

　腹と首の後ろに強力な打撃を浴び、岩に叩きつけられる悟空。
敵の前で、大の字に全身を晒した格好に……。

 

　もはや勝敗は誰の目にも明らかなのに、なお悟空を痛めつけるクウラ。
それはクウラがこの青年に、戦士としての強い可能性を感じているからこそ。
ここで完膚なきまでに叩き潰しておかねばならないのだ……。

 

「……フン、意識を失ったか。つまらん。まるで歯ごたえがない。変身したこのオレの前では、地球最強の男も虫けらにすぎないということか」

　ついに意識を失った悟空を見下ろし、吐き捨てるクウラ。
悟空の身体は岩壁にめりこんだまま、ピクピクと無様に痙攣している。

「しかし、せっかく変身してやったというのに、この程度ではな。もう少し、愉しませてもらいたかったものだが……」

　……と、気づいたように悟空の道着の股間の膨らみに目をとめる。

「クックック、……すこし、辱めてやるとしようか」

 

　――がしっ！！

 

もはや身動きのとれない悟空の股間を鷲づかみにすると、ゆっくりと扱きあげていく……。

「ぁっ……！　ぁぁぁっ……！　ぁはぁっ……！」

　大の字に岩壁にめりこんだまま、もはや悟空は避けることも抵抗することもできない。
敵の前に股間を突き出したまま、己の肉棒を蹂躙されていくしかない。

「どうした。みるみる力が抜けていくぞ……？」

「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっぁ……ぇぁぁっ……！」

　屈辱的な責めを受ける敗北した戦士のあえぎ声が、あたりに響き渡っていく……。

 

　そして……

「……………………ぁっ」

 

悟空の弱々しい声とともに、亀仙流の道着の股間がびゅくびゅくと震え、ベチャベチャとした染みが広がっていく……。

残されていた悟空の戦闘力が……０になる。

「……フン。果てたか。まあ、地球滅亡の前の余興程度にはなった、かな……」

手についた悟空の精を舐めとり、嘲笑うフリーザ。

 

「貴様はここで、地球が破壊されていくのを見ているがいい……」

　岩壁にのめりこみ、股間を穢した敗北の戦士に、クウラは吐き捨て、飛び立っていく。

　悟空の身体は、もはや動かない。

　ただ股間から、搾り取られた精が岩を伝い、ぽたっぽたっと地面に垂れ落ちていくだけだった……。