転生したらヤムチャだった件、というマンガが話題になっているらしい。
自分も子供のころ、ドラゴンボールの悟空の体の中に、自分の魂が入ってしまって、Z戦士として闘うことになる……みたいな妄想をしたことがあったなぁ。
こんなの。
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どこにでもいるふつうの小学生の僕だったが、
あるとき、事故がきっかけで、魂がドラゴンボールの世界に飛ばされてしまう。
気がつくと、尻からはシッポが生えて、背には如意棒……僕は悟空になっていた。
はじめのうちはおおいに戸惑う僕だったが、ジャンプも高いし、パンチも超強いし、かめはめ波だって撃ててしまう。
もともと学校では目立たない子供だった僕なのに、急にそんなに強くなり、かなり調子に乗ってしまった。
あちこちの格闘大会、天下一武道会に出場し、優勝を重ねて、鼻高々。
でも当然、その体は悟空の体の借り物なわけで……。
ある日、天下一武道会で優勝した僕の前に、ピッコロ大魔王があらわれる。
完全に悟空の体の力に酔い、調子に乗っていた僕は、真正面から闘いを挑む。
はじめのうちは勢いづいて闘っていた僕だが、ピッコロ大魔王は見抜いたようだった。
「小僧。おまえ、体のパワーはすさまじいものだが、技と……精神が、釣り合っておらんなぁ……」
そうしてピッコロ大魔王が本気をだすと、僕は圧倒されはじめた。
本物の悟空とちがって、借り物の体で闘う僕には、実戦経験や闘志が足りなさすぎたのだ。
悟空の体をもってしても、まるで歯がたたない。
本気を出したピッコロの前に、なすすべなくボコボコにされる僕……。
「くくく。なんの手応えもなかったな。ゴミ虫め」
途中から完全に戦意を喪失し、僕は一方的に倒されてしまう。
「ぁ、ぁ……たすけてぇ……。お、お母さん……」
痛めつけられ、恐怖に涙をこぼして命乞いをし、じょろじょろと失禁し、道着の股間に染みをつくっていく僕。爆笑するピッコロ。
「なんて無様なガキだ。これが地球最強の戦士とはな。
どれ、トドメはそこにしてやろう。
オレ様に逆らった罰だ。男として最大の屈辱とともに、あの世へいくがいいわ」
僕を仰向けに寝かせ、股をひらかせる。
その股間の膨らみに、狙いを定める。
だめだ、殺される――薄れゆく意識の中でそう思った瞬間、頭の中で声がひびいた。
(あきらめんじゃねえ。オラがついてる)
悟空の声だった。
僕の魂が中に入って、隅に追いやられていた悟空の意識が、
僕の意識の低下とともに、体に戻ってきたのだ……。
悟空はそのまま自分の体をコントロールし、僕が体を使っているときとは比べ物にならない強さを発揮し、ピッコロ大魔王から逃げ出すことに成功する。
でもしばらくすると、やっぱり悟空の体のコントロールは、僕にもどってしまった。
ちょっと悩んだ悟空だが、
(ま、いっか。オラの代わりに、おめえがオラの体でピッコロ大魔王と闘ってくれよ)
といたって能天気。
こうして僕は頭の中の悟空の声に励まされながら、
ピッコロ大魔王と、これから出会う数多の敵との闘いに、その身を投じていくのだった……。
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みたいな。(長い)
このあとは、ピッコロ、ラディッツ、ベジータ、フリーザ……僕は毎回ライバルたちと闘っていく。
だが、悟空だったらできていたことができずに、DBの正史とはちがった展開になり、惨敗してしまう。
なんだけど、最後には本物の悟空があらわれて、体をコントロールし、なんとかしてしまう。
そのうちストーリーにしてみようかな(w
コメント
いつも楽しみにしてます。
今回の記事は新しい視点ですごく興奮しました!
意識が普通の少年だと痛みへの耐性が無いのがまた絶望感があってたまらないです。
ピッコロ大魔王の責めで心が折れてる少年が大猿ベジータに握りつぶされる悟空だったり、ボージャックにベアハッグかけられる悟飯だったりになってしまった場合どんな反応を示すのか…。
今後のこのシリーズの展開に期待しています!